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【ディライズ ラストメモリーズ】開発者インタビュー

【ディライズ ラストメモリーズ】開発者インタビュー

2024年4月配信開始、2月29日から事前登録開始が発表された『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』。

今回は、株式会社enishの開発プロデューサーの久保愛美氏と執行役員プロダクト本部長の公文善之氏にインタビューする機会をいただきましたので、その内容をお届けします!

ディライズ ラストメモリーズとは

ディライズ ラストメモリーズは株式会社enishが開発するPC/iOS/Android向けの新作ブロックチェーンゲームです。

前作のディライズは2020年1月22日にiOS/Andoroid向けにリリースされ、わずか3ヶ月で777万ダウンロードを達成し話題になったタイトルです。

ディライズ ラストメモリーズは、ディライズからどのような点が変わったのか。もう少し見ていきましょう。

2020年1月22日にリリースされ、リリースから3ヶ月で777万ダウンロードを達成

世界観・ストーリー

ディライズ ラストメモリーズは崩壊した東京が舞台になります。

東京復興を掛けて戦いに身を投じる少女たちの物語
《大崩壊》により壊滅し、モンスターが蔓延る異世界への「ゲート」が出現した近未来の東京。 プレイヤーは指揮官となり「ドール部隊」と呼ばれる少女たちを育成し、共に戦いへ身を投じます。 不思議な夢、ゲートの謎、そして少女たちの願い。 東京復興と少女たちの想いが絡み合うストーリーを描きます。

キャラクター

ディライズ ラストメモリーズでは「ドール部隊」に所属する魅力的な少女たちを育成していきます。

第五部隊デュナミス
第六部隊エクスシア
第一部隊セラフィム
第二部隊スローンズ
第X部隊 COMING SOON

総勢36名のキャラクターすべてにテーマソング&MVが制作される予定

五代サナのMV(公式Youtubeより)

ローグライクにキャラクター育成を楽しむビルドモード

何が起きるかわからない不思議なダンジョン。1~4キャラクターのチームを組んで挑戦することができます。Lvアップごとにランダムに発現するスキルを組み合わせて、最深部にいるボスの討伐を目指します。

さらなるバトルコンテンツ

ビルドモードで育成したドールはマスタードールとして、さらなるバトルコンテンツに挑めるようになります。
強力なボス、他プレイヤーとの協力プレイ、PvPやGvGなどの対人戦で活躍できます。

2023年12月21日に行われた公式生放送の様子

詳しいゲーム内容はこちらで紹介されていますので、ぜひご覧ください!

開発者インタビュー

それでは、ディライズ ラストメモリーズのさらなる魅力に迫っていこうと思います!

※インタビュー中は敬称略
※現行のディライズを「ディライズ」、ディライズ ラストメモリーズを「ラストメモリーズ」と表記します

ゲームについて

–生放送の動画で、ディライズのモンスターが登場するのを見て「おお!」と声をあげてしまうシーンがありました。この他にもディライズプレイヤーが見ると喜びそうな要素はありますか?

ディライズプレイヤーにはおなじみのモンスターが登場
ディライズプレイヤーにはおなじみのモンスターが登場

久保 スキル、モンスター、装備などでも、ディライズのものが垣間見えたりしますが、1番面白いと思うのはステージだと思います。
ディライズはターン制で移動が制限されていたのに対し、ラストメモリーズでは自由に動き回ることができるので、ディライズの世界観を「ここ見たことあるな」などと感じていただけると思います。

公文 スキルもディライズのものを継承しているものがあり、それが自由移動によって、こんな感じになっているんだと感じられることもあると思います。

–武器種はディライズのものを踏襲する形になっているのでしょうか?

久保 引き継いでいるところもあります。女の子が持っている武器は、女の子ごとに固定ですが、それとは別に装備をすることで各種パラメーターを上げられる要素があり、そこで使っている装備はディライズで使っているような装備が出てきたりします。

公文 ディライズの装備はほぼすべて出てきます。女の子が持っている武器は、基本的にはディライズに出てきた武器のデザインを一部変更したものになります。

–ラストメモリーズをプレイする際に、ディライズプレイヤーに特典はありますか?

久保 ディライズプレイヤーに特典をつけることを予定しています。特典を受け取る時点での戦闘力に応じて、特典が受けられるというこをと考えています。

–ラストメモリーズは36キャラクター1人1人にMVが予定されていますが、この「歌」というのはラストメモリーズで特別な存在、あるいはテーマになったりするのでしょうか?

城戸ヒカリのMV(公式Youtubeより)

久保 キャラクター画面でそのキャラクターの歌を聞けるというのももちろんありますし、バトルをやってキャラクターを育成していく過程でも歌を聞く機会があります。基本的にはゲームプレイを盛り上げるために歌を使用しています。

公文 女の子のストーリーとセットで歌を作っているのですが、歌のバリエーションが36キャラクターでまったく違いますし、女の子のストーリーを見た後だと、歌詞が「おお!めっちゃ入ってくる!」となると思います。

–ラストメモリーズでは、オート戦闘など、プレイの手間を省く機能の実装は予定されていますか?

久保 オート戦闘というのはリリース段階では予定していませんが、時間経過により報酬を獲得できる仕組みを用意しています。

公文 ディライズの場合は、オフラインにするときに自動周回を仕掛ける必要がありましたが、それが必要なくなったようなイメージです。

久保 1度報酬を獲得すると、次の報酬獲得へのカウントダウンが自動で開始されます。オンラインか、オフラインかは関係ありません。

公文 これとは別に、周回するためのスタミナが残っているけど、プレイする時間がないといったときに、(一定の条件を満たす必要はありますが)スタミナを消費してプレイしたことにするといった機能も用意されています。オートプレイよりもさらに手軽です。

–周回にはスタミナが必要なのでしょうか?

公文 必要なものと、必要ないものがあります。

–ラストメモリーズは、ゲームパッドに対応しているのでしょうか?

久保 今回はWindows版をリリースするので、ゲームパッドとマウス操作で遊べるようにします。

–ラストメモリーズにおけるギルドはどのようなものになりますか?

久保 寄付をしたり、挨拶をすることでポイントを得たり、エンドコンテンツであるGvGがあったり、ディライズにあったギルドの機能は一通りできるような形を想定しています。

公文 ギルドの運営であったり、諸々が大変という実感が私もあったので、寄付の種類を減らしたりだとか、ギルドマスターが報酬を配る仕組みを簡略化したり、そのあたりの仕組みは結構変わっています。

ギルドダンジョンも毎日やるというのは大変かと思うので、毎日やる部分に関しては個人でできるコンテンツにして、みんなで集まってやるというものは週に1度という形に改善しています。戦闘もギルドダンジョンは、みんなで自由に歩き回って戦うというシステムになっています。

久保 本当にギルドでがっつり濃いコミュニティを作ってというよりは、ラフめな形でゆるく繋がれるようにしています。

公文 GvGはディライズのようなエンカウントバトルではなくて、自由に歩き回ってその場で殴り合いできるという、今までディライズでやりたかったギルドバトルがやっとできるぞという感じです。

Web3について

–特に国内向けのブロックチェーンゲームタイトルは、苦戦しているものも多い状況かと思います。昨今の市場環境をどう分析されていますでしょうか?

公文 去年は、環境そのものは各種暗号通貨の価格が下がり非常に厳しかったと思っています。そこから今はビットコインの価格が上がり、それにつられてイーサの価格が上がり、そこで価格が上がると余剰資金ができた人たちが、他のゲームに投資してみようかといった空気ができているのではないかと思います。

ブロックチェーンゲームは「投資目的のゲーム」と「ゲームをもっと遊んでもらいたい」というゲームと、どちらが正しい、正しくないという議論があったり、皆さん様々な挑戦をされていると思っています。

我々としてはゲームを作ってきた人間なので、ちゃんとゲームを楽しいと思ってもらうものを作るというのを第一義にしたいと考えています。

その上で、Web3ゲームの1つの問題は「儲ける」の部分だと感じています。
トークンを稼いだからと言って儲かるのではなく、何らかの法定通貨に換えて利確した時点ではじめて儲かったとなるせいで、最後にみんな売り圧をかけて終わっていくという構造になってしまっています。

そして、暗号通貨、暗号資産の取り合いを運営と、プレイヤーと、投資家と、誰が1番最初に利確させるかというような戦いをしてしまっている点が問題だと感じます。

そこで我々はWeb2のゲームを作ってきているので「ゲームをもっと遊んでもらいたい」というゲームらしさに重点を置き、Web2のゲームとして普通に遊べるし、課金もできるといったWeb2のビジネスモデルがきちんとあるものの上にWeb3を乗せるといった形にしようと思っています。

そうすると、運営としてはトークンに対して過度に売り圧をかけるといった必要性がなくなるので、逆に言うと運営は、Web2で稼いだお金を使ってトークンを買い戻すといったこともできますし、経済自体は上に向いていけるといったやり方を、Web2と融合することで作ろうと思っています。

結局トークンの価格がダラダラと下がっていってしまう点が、全体の気持ちを消極的に向かわせている原因なのかなと思っているのですが、その1つの要因がデュアルトークン制なのかなと考えています。

ユーティリティトークンはどんどん発行して価格が下がっていくのを許容しながら、なんとかガバナンストークンの価格が下がらないようにがんばるといったようなことをするせいで、トークンのユーティリティと流動性が希薄になってしまう。

そこで我々はシングルトークンという形をとることで解決したいと考えています。

このようなことをいろいろと考えつつ、今あると思っている課題について我々として1つずつ答えを出しながら挑もうとしているといった状況です。

–シングルトークン制というと、ゲーム内ではユーティリティトークンと、ガバナンストークンのどちらよりの流通のさせ方をするのでしょうか?

公文 今回はWindows、iOS、Androidといったアプリのプラットフォームを使用するので、ゲーム内の課金が存在します。ゲーム内の課金が存在すると、トークンを使用して何かを買おうとしたときに、トークンの価格が変動すると都合が悪くなってしまいます。ガチャを1回やろうとしたときに、昨日は300円だったのに、今日は500円になっているというのはわけがわからない、と。

そこでゲーム内ではゲーム内通貨として、いわゆる石と呼ばれるものを使ってもらおうと考えています。そしてこの石を Play to Earn で獲得できるようにします。この石を外に持ち出そうとすると、ここでトークンに交換できる、と。交換のレートは時価に応じて、ゲーム内の石の価格が一定になるように調整しようと思っています。

ゲーム内の石がステーブルトークンのような形になっていて「xGEEK」という名前なのですが、「100xGEEK = 1$」のような固定価格になっています。これを外に出すときに「xGEEK」が「$GEEK」というトークンに換わり、「$GEEK」の値段に応じて、もらえる「$GEEK」の数が変わります。逆に「$GEEK」をゲーム内に入れるときも、レートを見て「xGEEK」の価格が一定になるように調整します。

トークン価格が下がっていくと、ゲームの中で稼いでも稼いでも儲かった気がしないという状況が起きると思うのですが、ステーブル型にしておくと一定量を獲得すればそれがいくらと約束されるので、それが利点かなと思います。

実際はゲーム内通貨がユーティリティトークン的に働き、実際のトークンがガバナンストークン的に機能するのですが、構造上はシングルトークンです。デュアルトークンのいいところをシングルトークンの中に入れているような作りをしています。

–儲けたい人はWeb3ゲームとして遊べるし、そうではない人はWeb2ゲームとして遊べるといった住み分けができているといったイメージでしょうか

公文 はい。どちらもいけるようにしています。
ゲーム内では基本的にNFTという用語は使わないようにしているのでWeb2ゲームとして遊べる一方で、Web3がわかる人が見るとWeb3ゲームといった感じです。

–トークンの売買に関しては、enishさんのプラットフォームでできるのでしょうか?

公文 トークンの売買に関しては、外部の暗号通貨の取引所で行っていただきます。
NFTの売買に関してはゲーム内のマーケットプレイスを用意する予定です。

–ゲーム内のNFT売買は、先ほどの石で行うのでしょうか?

公文 はい。そうです。

–NFTにはどのようなものが用意されているのでしょうか?

公文 NFTはキャラクターと装備、それからランドというギルドホームのようなものを考えています。

–キャラクターをNFTにしてしまうと総量が制限されてしまい、デメリットもあるような気がしてしまうのですが

公文 Web2のゲームと融合されているので、NFTではないキャラクターもたくさん存在しています。数としては、ほとんどがNFTではないキャラクターで、一部がNFTキャラクターといった感じです。

–NFTの売り方としては、セールで販売していくといった形でしょうか?

公文 NFTセールをやらせていただくのと、あとはゲーム内でレアドロップになりますが、NFTが手に入るBOXを入手すると、いわゆる間接ガチャのような形で入手できます。これはゲーム内通貨で開けることができます。

–Oasysを選ばれた理由はなんでしょうか?

公文 トランザクションが早いとか、ガス代がかからないといった側面は一部ありますが、1番大きかったのは国産でゲームにフォーカスしていて、技術面でも、マーケティング面でもサポートが厚いという点です。

–ゲームの展開としては、まずは国内からなのでしょうか?

公文 Web3はグローバルで勝負しないと、日本ではまだこれから立ち上がっていくマーケットだと思いますので、最初からグローバル展開していきます。

–グローバルというと、Polygonであったり、マルチチェーン展開は考えていますか?

公文 今の時点で具体的なプランがあるわけではありませんが、将来的にはあるかもしれません。

–本日はお忙しい中、インタビューにご回答いただきありがとうございました!

まとめ

インタビューの中で、今回初めて公開された情報がいくつかありました。
キャラクターの魅力を引き出す歌や、操作性やプレイ負荷の改善、GvGの情報などは要チェックです。

そして、現行のディライズプレイヤーに特典があることがわかりました。
興味がある方はディライズの方もチェックしてみてはいかがでしょうか。

ディライズ公式サイトhttps://delithe.jp/

そして、Web2ゲームとしても、Web3ゲームとしても楽しめるゲームという点もまた魅力の1つです。

『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』は、2024年4月配信開始、2月29日から事前登録開始予定です。チェックをお忘れなく!

公式サイトhttps://lastmemories.io/
Twitter(X)https://twitter.com/lastmemories_g
Mediumhttps://medium.com/@lastmemories_g
Youtubehttps://www.youtube.com/@DeLithe_LastMemories

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